相手に不足はない…不足しているのは我の気合い。そうやってストイックさを真似たような弱音を吐き続けてきた私にも転機がやってきたのだと、最近実に身に染みて感じています。
アルバム「光のピース」を作り、私は“光”について沢山考えていました。自分にとっての光ってなんだろう?暗闇、影、それしか感じることの無い生活。私には考えられません。そう思った時、光=音楽…という想いが心を支配しました。私、伝えなきゃ!もっともっと唄わなきゃ!ずっとずっとステージに立ちたい。唄いたい!聴いて!!届いて!理屈じゃなく、ただの正直な想いを声に出したくなったのです。
全国各地、プロモーション活動をしていると、そこの街にある松千の『今』を思い知ります。CDショップに挨拶に行ったって、お店によっても感触の違いがもちろんあります。そこで私が、何を伝えて佐世保の街へ戻るのか?日々勉強中です。正直に楽しいです。
私の音楽の中で、唄うということは欠かせません。小さな頃からそれでコミュニケーションをとってきたし、唄(自分が唄うこと)のない音楽は物足りない。そう感じています。我が唄う!我を唄う!唄わせて下さい!
相手に不足はない。世界一の自分を、この声で作りたい。そう思う今日この頃です。(花田千草)